飛び飛びタスク
今日はサロンのホームページを修正しよう。
店舗案内の文章を直して、料金表も整えないとな。
そう決めてパソコンを起動し、管理画面を開く。
あ、掲載しているバナーが少し気になるな。
画像を変えよう。
編集ツールを開く。
素材を探している途中で、制作を依頼されていた新店のホームページの写真が目に入る。
ん、そういや、こっちのトップページまだ完成してなかったな。
新店の管理画面を開く。
トップの文章を追加し、ボタンの色を変え、見出しの文字を少し大きくする。
キーカラーのオレンジが濃すぎる気がして薄くし、薄くすると今度は頼りなく見えたので、また少し濃くする。
お、メールの通知が。
これは忘れないうちに返信しておこう。
受信ボックスを開く。
返信を打とうとして、画面がタブで埋め尽くされていることに気付き、ふと思う。
私は、いつもこうやって仕事をしているな。
タスクが飛び飛びで一貫性が無い。
どれも必要な仕事ではあるのに、最初にやると決めた仕事は、まだひとつも終わっていない。
そうだ、このことを忘れないうちに、戒めを込めて書いておこう。
と、スマホからこの文章を書き進めています。今。

どれも仕事なので、何もしていないわけではなく、むしろ、ずっと何かをしているような。
ただ、同時にいくつか抱えている仕事のうち、何をするかは、その瞬間に目に入ったものや思いつき、その日の気分に大きく左右されています。
自由な働き方
マルチタスク
臨機応変
そう言えば聞こえはいい。
けど、逆に
無計画
注意力散漫
行き当たりばったり
優先順位がない
飽きっぽい
集中力不足
詰めが甘い
現実逃避
とも言える。
悪いほうの言葉は、いくらでも思いつく。
これ以上は書きたくない。
きちんと計画を立て、必要な準備をしてから仕事を実行すれば、もっと効率よく進められるのではないか。
今よりもっと良いものを生み出せるのではないか。
そのためには、どうすればいいのか。
今後の仕事のために、一旦仕事を放り出して考える。
そういえば、身近に仕事のできる人がいる。
その人は、スケジュール帳を兼ねたメモ帳をいつも持ち歩いている。
予定だけでなく、やることや思いついたことまで、何でもそこへ書いてるらしい。
話の途中でも、何か思いつくとさっと取り出し、数行書いて何事もなかったようにしまう。
その姿には、自分の人生のハンドルをきちんと握っている人の落ち着きがあります。
仕事ができる理由は、おそらく、あのメモ帳にある。
よし、私も。

買うなら、黒を基調としたシンプルでスタイリッシュな表紙がいいな。
そのメモ帳を使っている自分をイメージしてみる。
まず、一週間の仕事を書く。
月曜日はサロンのホームページ改修、火曜日は新店のホームページ制作、水曜日はブログ更新、木曜日には進捗を確認し、金曜日に遅れを取り戻す、週末には翌週の計画を立てる。
仕事が終わるたび、項目の横にチェックを入れる、チェックが増える、仕事が片づく、時間に余裕が生まれる、その余裕で新しい企画を考える、事業がうまくいく。
一年後の目標を書き、三年後の将来設計も立てる。
その頃の私は、今日の気分ではなく未来のために動いている、複数の仕事を軽やかに回しながら、たまに休みも取る、計画通りに進まない日があっても慌てない、ゆっくりとその黒表紙を開き修正した計画を書き込む。
すごい。
生まれ変わった自分の姿が、はっきりと見えた。
あまりにもうまくイメージできすぎてしまった。 この通りやれば完全に計画通りに。
もうメモ帳を急いで買いに行く必要はないのかも。
無くても、やれそうな気がする。
ここまで書き進めたところで、意識は再びPCの画面へ。
サロンの管理画面も、バナーの編集画面も、新店の管理画面も、返信途中のメールも、まだタブが開いて画面が埋め尽くされたまま。
大丈夫、イメージ通りに。
あ、そうだ、この記事にも画像をつけなきゃね。
さらに新しいタブで、編集ツールを開いた。

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